実践ガイド

水温と器具

水槽、ヒーター、フィルター、照明の選び方と、温かい水がすぐに酸素不足になる理由。

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目次

水槽と置き場所

魚の成魚の大きさを考えて、置けるかぎり大きな水槽を選ぼう。水量が多いほど安定し、水温、pH、汚れの変化が小さな水槽より緩やかになる。同じ水量なら、背の高い水槽より、幅が広く浅い水槽のほうが酸素を交換する水面が広い。

  • 直射日光、暖房器具、すきま風を避ける。水温が変動し、コケが増える原因になる。
  • 水を満たした水槽の重さに耐える、水平で頑丈な台に置く。水1リットルは1キロで、さらにガラス、底床、レイアウト素材の重さが加わる。
  • 騒音、振動、人通りの多い場所を避け、手入れのためにコンセントと水場の近くに置く。
120 L

ろ過流量

360〜600 L/h

1時間に水量の3〜5倍(Tropica)。よく食べる魚にはもう少し多めに。

ヒーター

100 W

メーカー EHEIM の目安。部屋が寒い場合は余裕をもたせます。

照明

1,200〜2,400 lm

育てやすい水草には1リットルあたり10〜20ルーメン、「Medium」の水草には 2,400〜4,800 lm(Tropica)。

照明時間

6時間、その後8〜10時間

最初の2〜3週間は1日6時間、その後は8〜10時間(Tropica)。

毎週の換水量

12〜30 L

毎週、水量の10〜25%(OATA)。

水だけの重さ

120 kg

水1リットルは1キロ。水槽台を選ぶときは、ガラス、底床、レイアウト素材の重さも加えます。

淡水水槽の目安。飼う生体や水草に合わせて調整する。

ヒーターと水温

熱帯魚の多くは 24〜28 °C で暮らす。種ごとの範囲はそれぞれのページに載っている。サーモスタット付きのヒーターをフィルターの排水口の近くに沈めると、熱がまんべんなく行き渡り、水温を保てる。サーモスタットが故障したときのために、別の水温計で確認する。

ワット数推奨される水量
25 W20〜25 L
50 W25〜60 L
75 W60〜100 L
100 W100〜150 L
150 W200〜300 L
200 W300〜400 L
EHEIM がサーモコントロール・ヒーターに推奨するワット数。寒い部屋ではひとつ上のサイズを選ぶ。大きな水槽ではヒーターを2本にすると熱が行き渡りやすく、片方が故障してももう片方が補う。

酸素と水流

酸素は水面から水に溶け込み、水面が波立つほど交換が速くなる。ところが、水に溶ける酸素の量は水温が上がるほど減る。25 °C の水は、飽和していても 8.3 mg/L しか酸素を含まない。

熱帯魚水槽67891015 °C20 °C25 °C30 °Cmg/L推奨される最低値:6 mg/L9.18.37.6
海抜 0 m の淡水における飽和溶存酸素量(USGS の表、ベンソンとクラウスの式)。OATA は 6 mg/L 以上を推奨している。熱帯魚水槽には小さな余裕しかなく、それも魚、フィルターのバクテリア、夜の水草に使われてしまう。

魚が口を開けて水面に集まっているなら酸素不足である。フィルターの排水口を水面に向けて波立たせるか、小型のエアポンプにつないだエアストーンを入れる。

ろ過

フィルターは水を循環させ、ごみを取り除き、何より窒素循環のバクテリアのすみかになる。よく手入れされたフィルターなしで魚を飼ってはならない。水はふつう、いくつかの層を通る。

  1. 物理ろ過

    スポンジ、ウールマット

    ごみを取り除く。流量が落ちたらすぐにすすぐ。

  2. 生物ろ過

    セラミック、目の粗いスポンジ

    バクテリアのすみか。すすぐのは水槽の水だけで。

  3. 化学ろ過

    任意:活性炭

    色素や薬の残りを取り除く。効果が切れたら交換する。

ろ材の順番:ごみはバクテリアのすみかに届く前に止められる。
フィルターの種類向いている水槽知っておきたいこと
水中フィルター小〜中型水槽安価だが、水槽内の場所をとる
外部フィルター中〜大型水槽ろ材をたっぷり入れられ、静かで、水槽台の中に隠せる
外掛けフィルター小〜中型水槽手入れが簡単で、水面をよく波立たせる
スポンジフィルターとエアポンプ小型水槽、稚魚、エビ水流が穏やかで、小さな生き物を吸い込まない

Tropica は1時間に水槽の水量の3〜5倍の流量をすすめている。150 リットルなら毎時 450〜750 L である。箱に書かれた流量はろ材なしで測ったもので、実際の流量はそれより少ない。ベタのように小さな魚やひれの長い魚は、穏やかな水流を好む。

照明

光は水草のためと見て楽しむためのもので、魚に必要なのは主に規則正しい昼と夜のリズムである。照明を比べるとき、Tropica はワット数よりルーメンを見るようすすめている。育てやすい水草には1リットルあたり 10〜20 ルーメン、「Medium」の水草には 20〜40、最も難しい水草には 40 以上が目安である。

立ち上げたばかりの水槽では、Tropica は最初の2〜3週間は1日6時間、その後は8〜10時間の照明をすすめている。タイマーを使えば点灯時間を一定に保てる。

はじめにそろえるもの

水槽

  • ガラスまたはアクリルの水槽
  • 重さに耐える水槽台
  • ふた

器具

  • フィルター
  • サーモスタット付きヒーターと水温計
  • 照明(水草には欠かせない)

手入れ用品

  • カルキ抜き
  • 試薬:アンモニア、亜硝酸、硝酸塩、pH、硬度
  • プロホース(底床クリーナー)と水槽専用のバケツ

底床、水草、レイアウトは次のレッスンで扱う。

ポイント

  • 大きな水槽は小さな水槽より安定する。魚の成魚の大きさを見込んでおく。
  • フィルターの流量は1時間に水量の3〜5倍、ヒーターは水量に合ったものを選ぶ。
  • 温かい水は酸素が少ない。特に夏は水面を波立たせる。
  • 照明は1日6時間から始め、水槽が安定したら8〜10時間にする。

出典

これらの出典をもとに Aquarius が執筆しました。獣医師の助言に代わるものではありません。