シンプルな手入れの習慣
魚はすべてを飼い主に頼っている。ほとんどの作業はすぐに終わるが、大切なのは定期的に行うこと、そして変化に気づけるよう検査結果を記録しておくことである。
毎日
- 餌の時間に魚を観察する:泳ぎ方、食欲、呼吸
- 水温を確かめる
- フィルターとヒーターが動いているか確かめる
- 食べ残しを取り除く
毎週
- 水の 10〜25% を換える
- 底床のごみを吸い出す
- ガラス面を掃除する
- アンモニア、亜硝酸、硝酸塩を測る
毎月
- 水槽から抜いた水でろ材をすすぐ
- 水草をトリミングし、傷んだ葉を取り除く
- pH と硬度を確かめる
- フィルターのポンプのインペラーを掃除する
換水の手順
新しい水を用意する
水槽と同じ水温にし、足す水量に合わせてカルキ抜きを入れる。
ヒーターとフィルターを止める
水から出たヒーターは割れたり過熱したりすることがあり、ポンプも空回りさせてはいけない。
水を吸い出す
呼び水式のホースを使い、決して口で吸わない。水槽の水には人に危険なバクテリアがいることがある。ホースの先を底床に差し込んで、ごみを吸い出す。
必要ならろ材をすすぐ
水槽から抜いた水を入れたバケツの中ですすぎ、決して水道水では洗わない。
ゆっくり水を足す
底床が舞い上がらないよう、皿や手のひらに当てながら注ぐ。
電源を入れて確かめる
フィルターが再び動くこと(空気をかんでいたら呼び水をする)とヒーターが入ることを確かめる。
どれくらい換水するか
OATA は週に 25% まで、Tropica は水槽が安定したら約 30% をすすめている。適量は生体の数、餌の量、水草によって変わるので、低く保つべき硝酸塩の値を目安にする。一度に大量に換えると水質が大きく変わるので、少量ずつ何度かに分けて換えるほうがよい。
| 測定で… | どうするか |
|---|---|
| アンモニアや亜硝酸が出たら | 1〜3日餌を止め、水の 25〜50% を換え、ゼロに戻るまで翌日以降もくり返す。フィルターを点検する。 |
| 硝酸塩が週ごとに増えていたら | 換水の量か回数を増やし、餌を減らし、成長の速い水草を加える。 |
| pH が下がっていたら | KH を測る。KH が尽きると pH が急に下がる。定期的な換水で新しい炭酸塩が補われる。 |
| 水温がおかしかったら | 別の水温計でヒーターを確かめる。夏は水面に風を当てる。 |
フィルターの手入れ
- 流量が落ちたら掃除する。ふつうは月に1回で、必要以上に頻繁にはしない。
- スポンジは水槽から抜いた水の中でもみ洗いする。目的は汚泥を落とすことで、新品同様にすることではない。
- 生物ろ材はほかのろ材と同時に洗わず、決して全部を一度に交換しない。
- ポンプのインペラーを外してすすぐ。巻きついたごみが流量を落とす。
注意すべきサインを見つける
魚にはそれぞれの習性がある。いつもと違う様子は、水質の問題や病気の最初のサインであることが多い。
行動
- 水面にとどまる、または底でじっとしている
- 泳ぎ方がおかしい
- いつもより隠れている
- いつになく攻撃的
呼吸と食欲
- えらぶたの動きが速い
- 水面で口を開けている
- 餌を食べない
- やせてきた
見た目
- 体に白い点がある
- 綿のような糸状のものがついている
- ひれが傷んでいる、鱗がはがれている
- 体色がくすむ、黒ずむ
旅行に出かけるとき
- 安定した水槽なら、2〜3週間は換水しなくても大丈夫である。出発の前日に換水しておく。
- 信頼できる人に毎日水槽を見に来てもらい、あらかじめ小分けしておいた餌を与えてもらう。
- 自動給餌器は出発前に試運転し、留守中も確認してもらう。
- 「旅行用」の固形の餌は避ける。一度に大量の餌が溶け出し、水中で腐る。
- 与えすぎるより少なめのほうがよい。魚は汚れた水よりも、絶食のほうがずっと耐えられる。
ポイント
- 毎週、水の 10〜30% を、適温でカルキ抜きした水と換える。
- フィルターは水槽の水ですすぎ、決して水道水では洗わず、ろ材を一度に全部替えない。
- 毎週水を測り、結果を記録する。
- 少しでもおかしな行動が見えたら、治療の前に水を測る。
出典
- OATA「How to set up and look after a freshwater tank」
- OATA「Water quality criteria」
- RSPCA「Fish environment」
- RSPCA「What to feed your fish」
- Tropica「Water circulation」
- フロリダ大学(UF/IFAS)「Ammonia in Aquatic Systems」
- Aquarium Co-Op「Water Dechlorinator」
これらの出典をもとに Aquarius が執筆しました。獣医師の助言に代わるものではありません。