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ヴィトリア・ド・シングー(パラー州)近くのシングー川の急流。岩と水路と澄んだ水。

ヴィトリア・ド・シングー(パラー州)近くのシングー川の急流。岩と水路と澄んだ水。

写真: Fred Almeida2016, CC BY-SA 4.0, via Wikimedia Commons

クリアウォーターの急流

シングー川の急流、プレコの川

ブラジル、パラー州

岩盤の上を流れ下るアマゾン川のクリアウォーターの支流。水は温かく酸素が豊富で、ボルタ・グランデはインペリアル・ゼブラ・プレコが生き残る唯一の場所だ。

環境

シングー川はブラジル高原からアマゾン川へ流れ、パラー州で合流する。アルタミラの下流では大きく湾曲してボルタ・グランデをつくり、早瀬が連続する。水路、岩の島、砂の上に載った岩盤や巨岩のあいだで、水は勢いを増す。

透明で堆積物の少ないクリアウォーターの川で、ネグロ川のブラックウォーターとはまったく異なる。2016年からはベロモンチ・ダムがボルタ・グランデの流量の多くを迂回させている。ここはIUCNが絶滅危惧IA類に指定するインペリアルゼブラプレコの、知られている唯一の生息地である。

ベロモンチ・ダムの2つの施設のあいだを流れるシングー川。

ベロモンチ・ダムの2つの施設のあいだを流れるシングー川。

写真: Túllio F, CC BY-SA 4.0, via Wikimedia Commons

シングー川の砂浜。澄んだ水を通して底が見える。

シングー川の砂浜。澄んだ水を通して底が見える。

写真: Lucyanno S Arriel, CC BY-SA 4.0, via Wikimedia Commons

水質

pH
5–8.4
出典 1
電気伝導度
10–80 µS/cm
出典 1
水温
27–33 °C
出典 1

ロドリゲス=フィーリョらは2012〜2014年、ダムの湛水前に流域の水質を調べた(2015年)。本流の地点では pH 5.0〜8.4(平均6.95)、電気伝導度は10〜80 µS/cm(平均30)ととても低く、水温は27〜33 °Cと高かった。水は透明で、酸素も多い。

水槽では、中性に近い軟水を高めの水温に保ち、強い水流をつくる。急流の魚は酸素不足に弱い。

ここに暮らす生き物

シングー川はロリカリア科の魚で有名で、アクアリストのあいだでは「L ナンバー」で呼ばれる。インペリアルゼブラプレコ(Hypancistrus zebra、L46)はおもに肉食で、ボルタ・グランデの岩の割れ目に暮らす。Baryancistrus chrysolomus(L47)は大きな岩盤の下で藻類を食べ、Scobinancistrus aureatus と Pseudacanthicus pirarara は深い割れ目に隠れる。Peckoltia vittata はアマゾン川のほかの支流にもいる。その上を、パクーの仲間でほかの魚のうろこもはぎ取る Acnodon normani が群れで泳ぐ。

流れの中で水中に育つ植物は、急流の岩に張りつくカワゴケソウ科だけで、水槽では育てられない。図鑑の水草や無脊椎動物はここには住んでいない。

水槽で再現する

  • 平たい石を積み、割れ目や狭い洞窟(スレート、陶器の筒)をつくる。プレコ1匹にひとつの隠れ家を。
  • 明るい砂と小石の底床。流木は少なめにし、水草は入れないか、岩に活着させる着生植物だけにする。
  • 温かい軟水(27〜30 °C)、pH 6.5〜7.5。水流ポンプを使い、酸素を十分に供給する。
  • インペリアルゼブラプレコには動物性の餌やタンパク質の多い人工飼料を、Baryancistrus には植物性の餌を。

水槽の例

容量
400 L
pH
6.8
GH
5°
水温
28 °C
  • 1 × インペリアルゼブラプレコ
  • 1 × マンゴープレコ(L047)

底面積を確保するための400 L の水槽に、インペリアルゼブラプレコと Baryancistrus chrysolomus を1匹ずつ。どちらも各ページでは単独性でなわばりをもつとされる。pH 6.8、28 °C は両種の範囲に収まる。

相性良好

すべての種に共通する水質

pH
6.5–7.5
GH
4–8°
水温
26–29 °C

参考情報

  • ビオトープ水槽:すべての種が南米の出身です。

このビオトープを再現した水槽

アクアリストが自分の水槽を動画で紹介している。特定の場所を再現したものが多い。動画は YouTube にあり、プレーヤーはクリックしたときだけ読み込まれる。

出典

種は各ページ(FishBase、Seriously Fish)、水草はその地域の GBIF の記録にもとづいて掲載し、水槽の例はシミュレーターのルールで評価している。

  1. Rodrigues-Filho et al. (2015), Spatial patterns of water quality in Xingu River Basin (Amazonia) prior to the Belo Monte dam impoundment. Brazilian Journal of Biology 75(3 suppl. 1), table 3 (stations of the Xingu River, 2012-2014)
  2. Seriously Fish: Hypancistrus zebra
  3. Seriously Fish: Baryancistrus chrysolomus